病理医の読む書籍、買いたくなる書籍①
こんにちは、patholtanです。
病理医と言えば、、、本です。ちなみに自分は病理がらみの書籍に1000万円近く使っていると思います。
病理医が読む本・買いたくなる本にはいろんなタイプがあります。
①すべての臓器について記載のある本
②癌の取扱い規約、WHO分類
③領域別、臓器別の書籍
④臨床医向けだが、画像あるいは内視鏡像と病理の対比が書かれている本
⑤どこかの病院でされているカンファレンスをまとめた本
⑥病理初心者向け、研修医向けの本
⑦まず開くことはないけど、これを逃すと買えなくなる本、すでに絶版とか、マニアックとか、昔所属していた施設にあってお世話になった本をたまたま見つけたとか
などなどです。
実例を出しながらお話ししていきたいと思います。
今回は①、すべての臓器について記載のある本です。
広く浅く知識を増やす、通読するのに向いています。例えば、日本語であれば「外科病理学」だし、英語であれば「ROSAI AND ACKERMAN'S Surgical pathology」などがそれらにあたるでしょう。
自分が週に数回、いろんな病院に出向いて病理診断していた時には、車にこれらの本を忍ばせていました。なので日焼けしてしまいましたけど、、、読むによし、調べるもよし。ただ、現時点ではどちらもハードカバーでなおかつ分冊となっています。読みにくく、開きにくいよね、ハードカバーで分冊の厚い本って。
お久しぶりです。
おはようございます。patholtanです。
9月も終わるというのに時々暑くなったりするので、服選びや体調管理が難しいですね。ちなみにpatholtanは夏の暑さ、そして湿度に非対応なので、早く寒くなればいいと思っています。
今日はお久しぶりですが、特に書きたいことはなかったのです。ただ急ぎの仕事もないので、こちらに来てなんとなく書いています。
現職はゆっくり仕事をできる環境なので、今まで働いてきた職場と真逆です。仕事と生活のバランスということを考えさせられます。
その点では病理は比較的自分のペース配分で仕事ができるのが特徴だと思います。最近では夜間や休日の病理解剖をしない、もしくはほとんどしないという施設も多くなっています。つまり、女医さんにとっても上手に仕事が続けられる可能性が高い職場だと思います。事実、病理医の女性率は高くなってきている印象です。
仕事に必要なものも、ホルマリンと容器、切り出し室、自動包埋機、(包埋センター)、薄切器、ドーゼ、染色液、顕微鏡、書籍ぐらいで、他の診療科を考えればスタートの予算は大きくありません。ただし、病理単独での収益が見えないので、病院の事務方にとっては厄介な診療科の一つかもしれませんね。
周りを見渡せば、、、
おはようございます。ぱそろたんです。
最近アマゾンでつい、ポチポチしてしまします。
仕事場の机の上をもう少し有効活用できないかと、幅180cm、奥行45cm、高さ90cmのメタルラックをポチってしまいました。
机の上にあった、PC本体、書籍を棚に上げ、机の上をできるだけ広く使えるように。ただ、PCモニタの足はどうしようもないので、フレキシブルアームをポチる予定です。完成すると机の上には筆記用具、キーボード、マウス、マッペ(スライドガラスを入れる薄い入れ物)、電話、鉛筆削り、アルコールを入れた容器、セロテープって感じになるかなぁ。
椅子の後ろにあるメタルラックも買いなおして統一したい、、、
仕事の環境を整備するのも仕事だよね。気持ちよく、効率よく仕事できる方がいいもん。
写真は自分の見たいところを撮っておくもの。
こんにちは、patholtanです。
写真を撮影すると、どうしても撮影者の意識というか私意・恣意が入ってしまいます。ここを見せたい、自分にはこう見えるけどそうでしょ?って感じに。
本来、写真とはそういうものでいいと思います。ある風景から自分の思いのままに一部を切り取るわけですから。病理では問題となることがあります。
患者さんが紹介されて、前の病院で作製された病理組織標本をもって来院されることがあります。他院標本あるいは借用標本です。こちらでも評価・診断を行って標本は前の病院に返却されます。この場合、組織標本が手元に残らないので、写真を撮って組織像を保存するのですが、自分の都合の良い部分だけ写真を撮ってしまう可能性があります。
全体を残す、これがwhole slide image (WSI)と呼ばれているもので、バーチャルスライドのシステムを導入することでこれが可能となります。(いろんな会社から出ていますが、何かトラブルがあった時にレスポンスが早い会社がやはりいいですね。ラインセンサー方式とタイリング方式の大きく2通りの撮影方法があります。詳しくは各メーカーのホームページなどをみてください。(ライカ(Aperio)、浜松ホトニクス、オリンパス、ニコン、ロシュ、フィリップス、クラーロ→パスイメージング(株)など)
これにより、後からもう一度全体をreviewすることが可能となります。証拠が残るわけです。
恣意的な写真だけなく組織標本全体を劣化のないデジタル画像として残すことができ、なおかつそこから画像を切り出すこともできるのです。
プレゼンテーション
おはようございます。
仕事場の中でも外でもプレゼンテーションする機会があります。何回しても慣れないものですが、どんな人が聞くのかを意識してプレゼンの準備をするのが肝です。
病院内であれば、聞く人が医師なのか、看護師なのか、事務方なのか、臨床検査技師なのか、全職員なのか、一般市民向けなのか。
当然、職種により背景が異なるので、知識や語彙(特に省略語)などに偏りがあります。病院内の例でいえば、一番困るのは全職員ですかね。
また、プレゼンの設備・道具も大事です。人員を収納するだけの部屋、パソコン(powerpoint)、プロジェクター、スクリーン、大型モニターなどなど。病理組織画像を動かして出したいなら、それに耐えれるだけの顕微鏡カメラを設置してプロジェクターにつなぐか、バーチャルスライドなどになります。
お気に入りの緑のレーザーポインターを紛失してかなりショックでしたが、最近みつかりました。再度購入しようとしましたが、Amazonにその商品の出品は無くなっていました。Amazonに並んでいる商品も品切れになることがあるので、欲しいものリストに入れていても時々注意して見ておく必要がありますよ。
僕の正義とあなたの正義
おはようございます。
人はそれぞれの立場、役割によって違うことを言うでしょう。例えば、車と自転車で出会いがしらにニアミスをしたとします。自転車側の人は「そっちの方が図体でかい乗り物運転してるんだから気をつけろ」と思うだろうし、自動車側の人は「見えにくくて、ちょこまか動く自転車なんだから、気をつけろ」と思うかもしれません。第三者的には「どちらも気を付ければ間違いない」と思うでしょう。
診断も同じです。
自分の信じる正義も同じです。
相手も立場に立てばわかる気もしますが、自分の正義は相手の立場や役割からみれば正義でないこともあるのです。ただ、それを貫かないとわかってもらえないこともあるし、貫いてもわかってもらえないかもしれません。
それはそれでしょうがないとあきらめましょう。どうしようもないことなので。