2019-01-01から1年間の記事一覧

病理医が読む書籍、買いたくなる書籍⑥

こんにちは、patholtanです。 今日は ⑥病理初心者向け、研修医向けの本、(看護師向けの本もですね) についてです。 知識として知っているが、人に教える時に便利な本や専門医試験に出やすいものを集めているものまであります。また、読み物になっているも…

病理医が読む書籍、買いたくなる書籍⑤

おはようございます。patholtanです。朝は涼しくなりましたが、昼間はまだ暑いですね。 さて、今日のお話は、 ⑤どこかの病院でされているカンファレンスをまとめた本 についてです。 例えば 「実践的 泌尿器腫瘍病理診断 」 「画像と病理の対比から学ぶ膵癌…

病理医の読む書籍、買いたくなる書籍④

こんにちは、patholtanです。 ④臨床医向けだが、画像あるいは内視鏡像と病理の対比が書かれている本 例えば 「臨床と病理のための乳腺MRIアトラス―画像と組織像の完全対比 」 「臨床と病理のための乳腺疾患アトラスーUS・MMGと組織像の対比」 「乳腺画像・病…

病理医の読む書籍、買いたくなる書籍③

おはようございます、patholtanです。 ③領域別、臓器別の書籍について 日本語であれば腫瘍病理鑑別診断アトラスのシリーズ、癌診療指針のための病理診断プラクティスのシリーズ。小児腫瘍組織カラーアトラスのシリーズ。 英語であればAFIPのtumorシリーズ、n…

病理医の読む書籍、買いたくなる書籍②

こんにちは、patholtanです。 ②癌の取扱い規約、WHO分類、について。 これは病理の通常業務で必須です。取扱い規約もWHO分類も改訂されていくので、追いついていくことが求められます。ただし、問題もあります。 第一の問題としては、癌の取扱い規約とWHO分…

病理医の読む書籍、買いたくなる書籍①

こんにちは、patholtanです。 病理医と言えば、、、本です。ちなみに自分は病理がらみの書籍に1000万円近く使っていると思います。 病理医が読む本・買いたくなる本にはいろんなタイプがあります。 ①すべての臓器について記載のある本 ②癌の取扱い規約、WHO…

お久しぶりです。

おはようございます。patholtanです。 9月も終わるというのに時々暑くなったりするので、服選びや体調管理が難しいですね。ちなみにpatholtanは夏の暑さ、そして湿度に非対応なので、早く寒くなればいいと思っています。 今日はお久しぶりですが、特に書きた…

周りを見渡せば、、、

おはようございます。ぱそろたんです。 最近アマゾンでつい、ポチポチしてしまします。 仕事場の机の上をもう少し有効活用できないかと、幅180cm、奥行45cm、高さ90cmのメタルラックをポチってしまいました。 机の上にあった、PC本体、書籍を棚に上げ、机の…

写真は自分の見たいところを撮っておくもの。

こんにちは、patholtanです。 写真を撮影すると、どうしても撮影者の意識というか私意・恣意が入ってしまいます。ここを見せたい、自分にはこう見えるけどそうでしょ?って感じに。 本来、写真とはそういうものでいいと思います。ある風景から自分の思いのま…

プレゼンテーション

おはようございます。 仕事場の中でも外でもプレゼンテーションする機会があります。何回しても慣れないものですが、どんな人が聞くのかを意識してプレゼンの準備をするのが肝です。 病院内であれば、聞く人が医師なのか、看護師なのか、事務方なのか、臨床…

僕の正義とあなたの正義

おはようございます。 人はそれぞれの立場、役割によって違うことを言うでしょう。例えば、車と自転車で出会いがしらにニアミスをしたとします。自転車側の人は「そっちの方が図体でかい乗り物運転してるんだから気をつけろ」と思うだろうし、自動車側の人は…

学会明け

病理学会、お疲れ様でした。 学会明けは仕事が溜まっていて、憂鬱な気持ちになります。が、標本の山が消えていくごとに、気持ちも爽やかになります。 学会では学会でしか会えない人に会ったり、普段なかなか話せない人と話せたり、と学会の内容以外でもいろ…

学会

おはようございます。 春~初夏、秋は学会のシーズンです。ゴールデンウィーク前後は春の学会真っ盛りですね。 この時期になると、病理の顕微鏡写真の依頼が一気に増えます。昔はアナログだったため、時間がかかりましたが、最近はデジタルカメラで撮るので…

松果体部腫瘍 Pineal parenchymal tumor with intermediated differentiation (PPTID)

久しぶりにアップします。 人生で初めての人やモノ、状況に出会うのは新鮮かつ印象的で、また不安なこともあります。病理診断においても同じです。 今回はなかなか診ることの少ないものを呈示してみたいと思います。まともに病理組織像をこのブログに挙げる…

病理も診断モダリティの一つにすぎないのです。

このことは、昔から思っていたし、一緒に勉強した研修医や若い病理医にも伝えてきました。このブログでも少し前に臨床診断、画像診断、病理診断、血液検査についてお話ししましたが、まさに上記のことを述べています。 最近、Rad Funという雑誌を目にしまし…

医療ドラマ

おはようございます。 今季も医療系のドラマをやっていますね。少し注目しているのは「ラジエーションハウス」です。病理医はドラマ「フラジャイル」で少し病理医に注目が集まったと勝手に思っているのですが、果たして「ラジエーションハウス」では放射線科…

ID/password

おはようございます。 こういったブログもそうですが、今やインターネットがあれば、いろんな情報を検索できるし、自分の情報も登録できます。買い物もできれば、通帳記載要らずでネット参照すればいい時代になりました。 まあ、そのせいで宅配業者が、とか…

僕のいう青とあなたの見ている青

こんにちは。 いままでお話ししたように、病理医は肉眼や顕微鏡を駆使して、病理診断を下しています。病理診断では、どの分類に入れるか、どのぐらい進行しているか、癌細胞はどんな特徴があってどのような治療をすべきかなどを評価し、病理診断書に記載して…

700床、500床、300床の病院の病理医

病院の大きさを病床数でよく表します。 今まで、700床、500床、300床の病院で常勤病理医をしてきましたが、いろんな意味で、かなりの差があります。 勤務医の数の違い、検体の数の違い、検体の種類の違い。 700床クラスになると、名前と顔が一致しない医師が…

クレジットカード

クレジットカード、何枚持っていますか? 複数持っている場合には使い分けていますか?それともできるだけ一つのカードに使用を集中させていますか? ポイント重視?ステータス重視? 結局、最後に作ったクレカに集中しがちです。

病理ブログ、病理サイト

病理医によるブログですが、病理診断自体のことをあまり書いていませんねぇ。病理医や病理診断の周辺のことについては書いていますが、、、 というのは、すでにいろいろなブログやサイトがあるからです。 例えば、かの有名なDr.ヤンデルのブログ http://drya…

コンサルテーション

内科はさらに肝臓科、腎臓内科みたいに細分化され、外科も乳腺外科、消化器外科のように臓器別に細かく分かれています。それ以外にも泌尿器科、皮膚科のように特定の臓器を相手に診療しています。 病理はどうでしょうか? 基本、勤務医としてはその施設で提…

病理医の視点 ~顕微鏡でみるということ~

病理医は顕微鏡をつかって診ているというお話をしました。ここでいう顕微鏡とは一般に生物顕微鏡などと呼ばれるもので、下から光を当てて透過してみています。この顕微鏡でみるということは、検体を薄く切る必要があり、色を付ける必要があるのです。前者を…

顕微鏡の対物レンズ

病理医が使う顕微鏡、一般には接眼レンズが10倍だと思います。実際の倍率は対物レンズと接眼レンズの倍率の掛け合わせたものになりますが、対物レンズは何倍のものを使用しているのでしょうか? 自分の場合、対物レンズはx1.25, x2, x4, x10, x20, x40, x60d…

個人で顕微鏡を所有する? 所有しない?

病理医は顕微鏡で見て/診て、病理診断をする仕事です。もちろん肉眼所見も大事ですが、主題からそれるのでここでは置いておきます。 病理医にとっての顕微鏡は、弘法でいえば筆、料理人でいえば包丁、内視鏡医でいえばスコープに相当します。「弘法は筆を選…

個人のPCは Win派? Mac派?

病院の電子カルテの端末は多くの場合Windowsだと思います。 個人のパソコンはどうですか? その昔、病理の教室にMacが当たり前のように並んでいたこともあって、Macを利用していましたが、そのような人は40歳半ば以上ですかね? コスト的にも、スペック的に…

扁平上皮=難しい

扁平上皮の診断、異型(=正常からどのくらいかけ離れているか)の評価が、殊に難しいんです。 皮膚、口腔、食道、子宮頸部、肺などなど、いろんな臓器の扁平上皮に悩まされます。 また、臓器によっても評価の仕方が若干変わってきます。ただ変わらないのは…

病理医気質

コレクター コンプリートしたがり 珍しもの好き 新しもの好き 古いものも好き 頑な・頑固 負けず嫌い 重箱の隅をつつく 根に持つ 例えがち 語源にうるさい 話しだすと長い ん? ただただ年寄りの性質だって? こういう人が病理医になるのか、病理の教育でこ…

小さい材料(生検)=むずかしい

ブログのカテゴリーというのを参考にしている人はいるでしょうか? 自分の場合、「つぶやき・ぼやき」が多くなってしまいます。 全部が「つぶやき・ぼやき」なら、そのカテゴリーは必要ないですよね。 病理診断に用いる組織には、診断を決める過程でとられる…

病理とデジタル

病理診断とよく対比してもちいられるものに、画像診断があります。レントゲン、CT、MRIなどで画像を撮影して、評価・診断するものです。 画像診断は、その昔フィルムをシャウカステンという光源のついたものに固定して見ていましたが、現在ではモニタで診断…