700床、500床、300床の病院の病理医

病院の大きさを病床数でよく表します。

今まで、700床、500床、300床の病院で常勤病理医をしてきましたが、いろんな意味で、かなりの差があります。

 

勤務医の数の違い、検体の数の違い、検体の種類の違い。

700床クラスになると、名前と顔が一致しない医師がいます。複数の病理医が必要で、たいてい激しく忙しいです。件数10000件を超え、手術材料が全体の検体の半数を占めます。

500床クラスだと、臨床医の名前と顔が一致します。一人病理医として仕事をするにはぎりぎりのラインです。件数は5000-7000件で手術材料が全体の30-50%を占めます。

300床クラスだと、臨床医の名前と顔は一致しますが、すべての科に常勤がいるわけではなく、臓器に偏りが出ます。件数は4000-5000件で手術材料は全体の5-10%を占めます。一人病理医として仕事をしてもかなり余裕が出てきます。ただ、時間に余裕があっても材料も少ないので、論文を書くというのも比較的難しいです。

 

初めて病理医として働くのは700床、500床の病院がいいと思います。いろんな臓器について勉強する機会があるので。