骨董屋さん
勝手な理解ですが、骨董屋さんのお仕事は、①真贋を見極め、②適切な価値を見出し、③自分にも儲かるだけの値段をつけて売買することだと思っています。
病理診断も①正常か病変かあるいは良性か悪性かを見極め、②適切な診断をする(質的な価値を見出すってことになるのかな?)という意味ではよく似ています。
では骨董屋さんはどうやって真贋を見極める眼を養うのか?
一番の方法は本物をたくさん見ることだそうです。そうすると自ずと贋作がわかるようになるといいます。
病理診断に当てはめると、、、
正常をよく知ることが大事ということになります。
いや待てよ、正常の組織って普通は採取する機会がないから、本当の意味での正常って見ることないかも。
なので、手術で採取された組織の非病変部分や病理解剖で採取された病的変化の少ない臓器は、その診断にはあまり影響しないけど、病理医の眼を養うためには貴重な材料、教科書なのです。
ちなみに、この手の本としての教科書では「Histology for pathologists」がおススメです。