小さい材料(生検)=むずかしい
ブログのカテゴリーというのを参考にしている人はいるでしょうか?
自分の場合、「つぶやき・ぼやき」が多くなってしまいます。
全部が「つぶやき・ぼやき」なら、そのカテゴリーは必要ないですよね。
病理診断に用いる組織には、診断を決める過程でとられる小さな材料と、治癒を目的としてとられる大きな材料があります。
小さな材料で診断するというのは難しいのもです。①比較できる正常・既存の部分が少ないし、②全体像がわからないからです。
①の場合、全部が病変の時や全部が正常のときに困ってしまいます。
②の場合、臨床診断と病理診断に乖離があった時に、何による乖離なのかがわからない時があります。
どの木をとってみているのかわからないのに、木をみて森や山を言い当てるというのは難しいですよね。逆に、その特徴をとらえた木を見せられれば、森や山を言い当てられるかもしれません。
木をみて森をみず、木をみて山をみず、みたいになりかねません。
病理診断は誰が診断したというところまでが病理診断だと思っていますが、誰が小さな材料を採ってきたかというのも同じですね。