扁平上皮=難しい

扁平上皮の診断、異型(=正常からどのくらいかけ離れているか)の評価が、殊に難しいんです。

 

皮膚、口腔、食道、子宮頸部、肺などなど、いろんな臓器の扁平上皮に悩まされます。

 

また、臓器によっても評価の仕方が若干変わってきます。ただ変わらないのはその評価の難しさ。

 

「異型の弱いけど腫瘍でしょう」とか、「異型はあるものの腫瘍ではなく反応性の範疇でしょう」とか、、、「ウイルス感染がうかがわれる像で、腫瘍性変化も伴っています」とか、、、

 

そもそも扁平上皮は最強の上皮で、いろんな刺激に耐えられるような構造になっているので、刺激の多い場所は元々扁平上皮で覆われているし、刺激が多いから違う上皮だったのが扁平上皮に化ける(=扁平上皮化生を起こす)こともあるんです。

 

刺激を受けたせいなのか、腫瘍になった変化なのか、ウイルス感染による変化なのか、判断に苦慮する像をとることがあるんですよ。