病理のYoutube

病理関係のYoutube、あるけどあんまり人気ないみたい。マニアックすぎるし、そもそも病理標本の動画をみたいっていう人は限られるもんね。なので、「どうやったら病理医になれるのか?」「病理医の一日」「病理医の収入」「病理医の悩み」みたいな内容であれば少し食いつくかも。でも、この手の内容はすぐにネタが切れそうです。

 

さて、病理標本の解説をするYoutubeを紹介します。

木村鉄宣先生のチャンネルです。皮膚病理に特化した内容になっています。当然ですが、Youtubeで説明するとなると、自分の得意な分野・臓器を説明することになります。そうするとどうしてもマニアックになってしまうんですねぇ。精力的に動画をアップしていますが、そのマニアックさから再生回数はなかなか伸びていません。


あ、結構あいちゃった、、、新型コロナと病理

ブログって毎日書きたいけど、結構面倒なんだよね。で、ついつい放ってしまって、、、

 

最近は新型コロナで、健診を止めたり、外来や内視鏡を絞ったり、そもそも病院への入館の際に問診票を配ったりと、病院はいろいろ、そう経営的にも大変なんです。

病理は、、、健診、外来、内視鏡の数が激減しているので、病理の検体も当然減少します。いわゆる「念のためbiopsy」の数は相当減っていますね。病理は、いわば「診療業務の出口」なので、病理医自らコントロールできるものではないのです。

 

病理解剖はについては、その施設や病理医の考え方にもよると思いますが、新型コロナが流行している場合には、可能性が疑われればそれなりの装備がない限り困難だと思います。

 

学会、研究会、講習会なども中止もしくはWEB開催となっています。

 

緊急事態宣言が解除されても、新型コロナがなくなったわけではないので、これからは「after コロナ」というよりは「with コロナ」として対応していく必要があるのかなと思っています。

 

独り言でした。

 

病理医が読む書籍、買いたくなる書籍⑥

こんにちは、patholtanです。

 

今日は

⑥病理初心者向け、研修医向けの本、(看護師向けの本もですね)

についてです。

 

知識として知っているが、人に教える時に便利な本や専門医試験に出やすいものを集めているものまであります。また、読み物になっているものもあります。

 

「よくわかる病理診断学の基本としくみ」

「婦人科病理診断トレーニング」

「泌尿器病理診断トレーニング」

「あれだ! 即答トレーニング皮膚病理診断」

「病理形態学で疾病を読む」(読み物)

「3週間de消化器病理: 臨床医のための病理のイロハ」(読み物)

病理医・臨床医のための病理診断アトラス Vol.1【消化器・呼吸器・縦隔・心臓・血管】

病理医・臨床医のための病理診断アトラス vol.2【乳腺・骨軟部・皮膚・内分泌臓器・唾液腺】

病理医・臨床医のための病理診断アトラス vol.3【婦人科・泌尿器・骨髄・リンパ系器官・脳・その他】

「ビジュアルブックのシリーズ」

なんかがこれにあたります。

 

一度、目を通したらあまり開くことはないけど、これから病理を始める人や病理専門医を受験する人にはお勧めです。自分はあまり開きませんが、顕微鏡をのぞいていて、「この本に書いてあったなぁ」とか思うことがあります。

病理医が読む書籍、買いたくなる書籍⑤

おはようございます。patholtanです。朝は涼しくなりましたが、昼間はまだ暑いですね。

 

さて、今日のお話は、

⑤どこかの病院でされているカンファレンスをまとめた本

についてです。

 

例えば

実践的 泌尿器腫瘍病理診断

画像と病理の対比から学ぶ膵癌診療アトラス―手術適応の決定と術式立案に役立つ読影の要点に迫る!

癌研内視鏡治療病理カンファレンス―食道・胃 NBI所見と組織像

 

なんかがこれにあたります。

 

結局、臨床と病理の対比を学んでいるということでは、④と同じですが、実際の症例に当たりながら確認できるのがいいところです。

 

この手の本はあまり出ていませんが、がん拠点病院ではキャンサーボードや領域別・臓器別のカンファレンスをしているはずなので、それを上手にまとめればこうなる、というお手本ですね。

 

特に、膵癌の書籍は本体6000円、内視鏡治療の書籍は本体6500円なので、お得感あります。って病理がらみの書籍のせいで書籍に対する金銭感覚が狂っているかも、、、

病理医の読む書籍、買いたくなる書籍④

こんにちは、patholtanです。

 

④臨床医向けだが、画像あるいは内視鏡像と病理の対比が書かれている本

 

例えば

臨床と病理のための乳腺MRIアトラス―画像と組織像の完全対比

臨床と病理のための乳腺疾患アトラスーUS・MMGと組織像の対比

乳腺画像・病理アトラス

病理像と比べてよくわかる!乳房超音波アトラス

新しい診断基準・分類に基づいたNBI/BLI/LCI内視鏡アトラス

NBI内視鏡アトラス

ESDのための胃癌術前診断

ESDのための食道癌術前診断

一目でわかる咽頭表在がんアトラス

ビジュアル早期胃・食道・咽頭内視鏡診断: 写真とイラストでわかる内視鏡手技と診断のコツ

ビジュアル 早期大腸癌内視鏡診断: 写真とイラストでわかる内視鏡手技と診断のコツ

なんかがこれにあたります。

 

病理医は顕微鏡で主に診断していますが、その材料を採取されるきっかけは臨床医が何らかの病変があると考えるからです。それが画像であったり、内視鏡像であったり、肉眼像であったりします。

病理医はこの病変が臨床医にどのようにみえているのか、何を考えているのか、非常に興味があるのです。

 

こういった本を何回もは開きませんが、時に確認したくなります。また、臨床医になることを希望する初期研修医が病理に研修に回ってきた場合や臨床医と顕微鏡を一緒にみる時にも大変役に立ちます。

 

病理医の読む書籍、買いたくなる書籍③

おはようございます、patholtanです。

 

③領域別、臓器別の書籍について

 

日本語であれば腫瘍病理鑑別診断アトラスのシリーズ、癌診療指針のための病理診断プラクティスのシリーズ。小児腫瘍組織カラーアトラスのシリーズ。

英語であればAFIPのtumorシリーズ、non-tumorシリーズ、diagnostic pathologyシリーズ。「Potter's Pathology of the Fetus, Infant and Child」のような成書もこれにあたるかな?

 

あとは、肝臓の針生検や前立腺の針生検のための書籍なんてのもある。

 

いずれにしても、お高い、、、そう、病理の書籍は買う人が限られているので、そもそも高い医学書の中でもお高い部類なのです。写真も豊富に入っていてカラーだし。

 

でも、領域別、臓器別はないと困る、そして複数の書籍で調べたい、となると1つの臓器に対して日本語の本、英語の本x2みたいに手元に置いておきたい。

 

そうすると、いつのまにか1000万円かかっていた、なんてことになってしまうのです。

病理医の読む書籍、買いたくなる書籍②

こんにちは、patholtanです。

 

②癌の取扱い規約、WHO分類、について。

これは病理の通常業務で必須です。取扱い規約もWHO分類も改訂されていくので、追いついていくことが求められます。ただし、問題もあります。

 

第一の問題としては、癌の取扱い規約とWHO分類での差。

癌の取扱い規約の組織学的分類とWHO分類で差があるものがあります。その場合には両方を併記するか、臨床側に「換算表」のようなものを渡しておく必要があります。以前、乳癌の組織型対応表を作ったことがありますが、最新の乳癌取扱い規約(第18版)の65~67頁にその対比表が記載されています。

 

第二の問題としては、癌取扱い規約のTNM分類とUICCのTNM分類、院内がん登録でのTNM分類およびICD-Oコードの利用。

つまり、「pT2 pN1a cM0」とTNM分類だけ書いてあった場合に、何に準拠するかがわからないということになります。UICC第8版で記載している場合には「pT2 pN1a cM0 (UICC-8th)」と記載する必要があります。

 

どこまでが病理の仕事か?コーディングは?ということにもなりますが、少なくとも後から見て、以前の分類ではなくその時点での分類ができるような病理診断報告書をつくるようにしなければいけないな、と思っています。