病理医になる ~誕生編~

病理医について書かれている本に「病理医」は「絶滅危惧種」って書いてあります。その「絶滅危惧種」はどのように生まれ、生き延びるのでしょうか。今回は誕生編です。

 

病理医になるには、だいたい以下のような流れが多いと思います。もちろん、内科や外科など、他の科から病理に転向する人もいますが、、、

 

①  医学部に入学・卒業する(6~12年)

②  医師免許を取る

③  現在は義務となっている初期研修を2年行う

④-1 大学院(病理)に進み、研究と診断の腕を上げる(→大学院を卒業(~8年)すると、「医学博士」という称号を得られます)

④-2 病理の後期研修(レジデント)を募集している病院・施設などで診断の腕を上げる

⑤  解剖資格を取る

⑥-1 市中病院に就職する

⑥-2 大学の教室に残る、もしくは大学病院病理診断科に籍を置く

⑦  病理専門医を取る、その後に細胞診の資格を取る、など

 

つまり、

解剖資格がなくても、病理専門医がなくても病理診断はできます。

解剖資格がなくても、資格を持っている人(病理の先輩)がいれば、病理解剖はできます。

細胞診の資格がなくても、細胞診を診ることはできます。

 

初めは誰かに教わりながら、いろんなことを学びつつ、診断をしているのです。